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日の落ちるのが早くなったように感じる。
勘助殿達も流石に飽きられたのか郭へと誘われることもなくなった。
もうそろそろ焼き芋の季節かと思う。
佐助は芋は好きであったろうか。沢山掘ってみたがよくわからぬ。
最近佐助と眠っていない。呼んでもあまり嬉しそうにしなくなった。

芋を掘った帰り道熟れて落ちた柿を見た。
そういえば、佐助に食わせたいと思っていたのだったと思い出した。
冬が来る前に戦があるだろう。
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書状を持って勘助殿がいらっしゃった。すぐに返事をと言ったが急ぐような用件ではないから後で送ってくれればよいと言う。

土産に、と紫陽花を渡していた。
そういえば佐助が紫陽花の咲いている辺りにこの間いたな、と思う。
あれは、相変わらずよく分からぬ。傍へと言っても釈然とせぬ顔をしておる。今日は何処へ行っているのだろう。
勘助殿がすっきりとしない顔だと仰る。今日の勘助殿の笑い方は余り好きではない。


廓にでも行かぬかと誘われた。
最近、佐助が気も漫ろである。
ぎゅうとしてもうんうんと気のない素振りであるし、気が付くと隣でため息を吐いている。始めはどうかしたのかと尋ねたが何も言わぬので腹が立ってきた。


と思うとやたらと今日は機嫌がよい、まぁいいかと嬉しいままに話をしていたら前田殿が来た。
何をしに参ったのだと聞いていたが、あれ佐助に聞いてないの等という。風に靡いてふわふわと髪が邪魔だ燃してやろうかと思った。

ひどく嬉しそうに佐助が屋敷から駆け出して自室に連れていった。
なんなのだ!待っていたなど!知るか!


腹が立つ庭が壊れた。
寒さも一段と厳しくなってきた。鍛練に益々気合いの入ることこの上ない。
そういえば柿はどうなったであろうか。この間烏が枝に止まっているのを見た。狐を思い出す。もう美味くないかも知れぬと思ったが佐助に持って帰った。

佐助は、前と変わらずに忍働きをするようになった。沢山口を吸う。沢山吸えて嬉しかったのでぎゅうとしたら苦しい!と騒がれた。可愛い。

相変わらず俺の歯を下げているのであろうか。薄闇の中、ぼんやりと目を引いたのでくいと引いたらびくっとされた。別にもう取らぬのに。お前何をそんなに不安そうにするのだ。大丈夫だと思ってそのまま腕に抱いて寝た。佐助…年が明けたら挨拶周りにいかねばな…。


喉仏の辺りがやけに美味そうであった。
見、見たのかっ!?
あの手紙をっ!?
なっ・・・・・ええいっ、あれは、その、嘘ではない!!俺の実の気持ちだ!!
分かったらそのような顔をするな!!お前とて俺を好いておろう!!
何か言ったらどうだ!!
腹にしまってあったなどど、どうでも、よいっ!


小十郎殿に手紙のことは言うなと言われていたが、部屋に行くと佐助が手紙を読んでいた。
俺のではないと慌てて隠そうとしていたが、結局昨晩の内に俺の手紙も読んだらしい。なんということだ。
きつねには、戻らぬのかと言ったら微妙そうな顔をされた。よく分からぬ。
久方ぶりに風呂に入れてやろうと思って引っ張っていった。
そういえば、小十郎殿が他にも色々と仰っていた気がしたが余り思い出せぬ。なんであったろうか・・・・。後で政宗殿に聞きに行こう。佐助!髪を拭いているだけなのだから暴れるな!!別にお前にもしてやりたかったのだからよかろう!
口を吸いたいと言ってみた。
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