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よ、よく分からぬ・・・・。


昨日の夕暮れから姿が見えぬと思ったら、庭先で泥だらけになっていた。
前栽の下で這い蹲って何をやっているのかと思ったら、おまもりーーとぶつぶつ言っていた。
取りあえず風呂と思って立たせると、やっぱないからお外、と言って出かけようとする。
昨日の夜雨が降っていたから泥だらけである。
顔までぬめっていた。
そのような格好で出るなと思う。
手を掴むと払われた。おい、と思って肩を掴む。おかしいと思って、こちらへ寄せるとひどく暴れる。



噛まれた。



ひどく喚かれて、腕が痛い。
泥が、跳ねて裾が汚れる。
ぱたぱた腕から血が落ちた。




忍隊が来て佐助を簀巻きのようにした。
やだよぅ、だんなぁと言いながら縄を酷くするので、俺の部屋に連れて行こうとしたら
ぼろぼろ泣かれた。
旦那も邪魔するんだぁ・・・っとか酷いよぅなどと言っていた。
かと思うとすぐに暴れる。
腕の噛み傷が六つになった・・・・・。



才蔵によると狐憑きらしい。

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昨晩、帰ってきた佐助を見つけた。
そのまま手を引いて閏に行く。なにか言っていたが知らぬ。
接吻してそのまま寝た。
首筋が泥臭い。
舐めても味はなかった。



何をした訳でもないのに未だ起きぬ。一度声をかけたが鼻を鳴らすような声しかせぬ。頭を撫ぜて文机に向かった。
昨日から上田へと戻っている。


鍛練に付き合えと言うと、未だ腹が痛いらしい。
やさしくしたくて呼んだ。

擦ってやろうと思うて手を伸ばすと止められる。
唐突に、俺に接吻は違うんだよ、などと。


お前が嫌だというから抱かなかった。
ぎゅうとするくらい良いと言うからそうしておるのに。
真剣な顔で女子のことを言う。
口に触れてほしくないならそう言えば良いのだ。
腹に触れられるも嫌なのか。
違うなどと、違わぬ。
致すことなどせぬ。
入れていい、などそんなことが聞きたいのではない。

無理くりに佐助を寄せる。
口腔はぬめるし温かった。
苦しそうにしていたが知らぬ。
ただ、水っぽい。
そういえば、佐助には鯉のぼりをやっていなかったような気がする。
…………一日遅いがよいか……。
鯉のぼりをやった。


なにか下ばかり向いていて可愛くない。
上向かせて口をつけた。
本当に佐助は変な顔ばかりする。
おまさより礼の文が来ていた。




好きな女子はおらぬというし。
つまらぬ。
大層立派な鯉のぼりである。
流石はお館様……………!!!!


しかし、佐助はどうしたのか。
よい天気であるのに……。
柏餅も食わぬというし……。
訳が分からぬ……。
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