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佐助の部屋から歌が聞こえる。
障子を開けると慶次殿であった。
佐助は、眠ってしまった。桃を剥いてきたが食えぬな、と思う。
良い声だ。

佐助は、あんたが大好きなんだね。などと慶次殿が言っていた。他にも何か言っていたが、せわしいので帰っていただいた。




接吻した。
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早朝に裏山で山爺に氷を切り出してもらった。
昨晩も熱が高かったように思う、これで少しでも下がれば良い。
砕いて食わせてやろう。
滋養に良いと蜂蜜もいただいた。氷と食ったら美味いだろうか・・・・・。
頭痛と喉の痛みに効くと、大根と葱を渡された。
大根を擂って布巾に含ませたものを頭に載せるとよいらしい。
ありがたい、効くと良いな、と思う。



今日も起きるのが辛そうであったので、凭らせた。
背が、熱い。
眼球が腫れて瞬きをするのも辛そうであった。
舐めると熱かった。
明日には桃も柔くなるだろうからもってきてやろう、元気になったら蕎麦を食いに行こうな。
何故か、おしのさんは?と聞かれた。
佐助と行くと言ったら不思議な顔をする。
早く元気になれ、と言った。
少しだけぎゅうとする。
早く元気になればよい。

佐助にとたくさん貰った。
ありがたいことだ。
お館様からも見舞いの手紙を頂いた。
ありがたい。
しかし、この文は佐助が俺に届けに来たもののような気がするのだが・・・。


・・・・・・・・・。
何事もお見通しとはっ流石は、お館様っ。


佐助の前で言ったら頭に響くからやめてくれと言われた。
食わねば治らぬだろうと思って、凭れさせて食わせた。
あんまり苦しそうに食べるので、飲めぬか?と聞いたら飲んだようだった。
今日は、八朔であったから明日は、葡萄を食わせてやろうと思う。






佐助が、見える。
夢かと思う。
よい夢だ。
夢など見ぬのに珍しい。

手を伸ばしても逃げぬので、そのままぎゅうとする。
佐助、と思ってうれしくなった。
唐突に吐いた。
熱が高かったようで一日寝込んでしまった。
不甲斐無い。お館様にも申し訳が立たぬ。

・・・・・・・
鍛錬に励めば治るであろうか・・・。
腹でも鍛えてみようかと思う。
しかし、ぬくい布団だ。


佐助の烏が心配してくれているようである。
かわゆい。
幾分羽が美しくなっていた。
佐助がやってやったのだろうと思う。
よかったなぁ、と思って撫ぜた。
おしのに代筆してもらって手紙を書いた。
烏が行ってしまうのは、さみしい。






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