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少しは楽になったか?佐助。
大分ここは涼しいからな、大分楽であると思うぞ。
俺は、軍神殿に挨拶を申し上げてくる。
きっとかすが殿が来るから、よくお礼を申し上げるのだぞ。


手押し車で運ぶかという話であったが、道が悪かったので背に負ぶった。常時より体温が高いなと思いながら進んだ。身体が揺れぬように紐で括ったが段々と熱が上がるように思う。
風邪を引いた折りに蜂蜜は食べていたように思ったので来る途中に取って来たが、出掛けに少し含んだきり食わぬ。かすが殿に渡された草を食ませると少しだけ楽になったようであった。思い出したように、ごめんね、と言う。

半ばに差し掛かったところで、ごほ と佐助がもどした。殆どが胃の液であった。喉が焼けるのかしばらく咽ていた。降ろして休ませてやりたがったが、場所がなかったので少し歩いてからやっと降ろしてやることが出来た。かすが殿が、お前が蜂蜜など食わせるからだ、少し離れていろ!!と言いながら佐助に何やら飲ませていた。
戻るわけにも行かぬので先に進んだが、時折佐助が咽る。
また、もどすかもしれぬがそのまま負ぶっていろと言われたのでそのままに運んだ。別に気にならぬ。
熱が上がりそうになるたびにかすが殿が佐助に何か食ませては、吐かせているようだった。
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