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接吻してから暫くして顔を見ると佐助が泣いていた。
撫でると余計に止まらず苦しそうである。どうしたらよいのか分からぬ。
佐助、と呼ぶとこちらを見たがなにやらぼうとしている、熱が高いせいかもしれぬと思って、濡れた布巾を額に置いてやると目を閉じた。
口の中も熱かった。


かすが殿に、お前が食わせてやれと薄い粥を渡された。
冷ましながらやると少しだけ食ったが、殆ど何も言わぬ。静かにしておらねばいかぬと言われたのでぎゅうとしてやったら、身体が強張った。そういえば骨が折れていたのだった。
慌てて布団に寝かせたが、ぼんやりとして殆ど何も言わぬ。
額を舐めると随分と汗をかいていた。


手を握って眠っている間が一番安心しているようなので早く寝ればよいと思う。
佐助、帰りたいのなら連れて帰ってやるぞ?
かすが殿には叱られるかもしれぬが、帰りたいのなら負ぶって行ってやる・・・・。
帰るか・・・?
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