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休暇と昇給な、
昇給は、年度初めにならねば無利だろう?
文を読んでいてな、お前いつも働いていると思ってな。
明日から二日ほど休め。
お館様にもお話してある、安心せよ。
これは、直接渡そうな、どんな顔をするか楽しみだ。
真田源次郎幸村
俺からのものだったから良かったようなものを、何でも突っ込む癖は改めたほうがよいぞ。
文を読んでいなかったのか、いや、変装などしているからおかしいとは思ったのだが。
・・・・・・せかした俺も悪いな、
まぁ、過ぎた話だ、よいだろう。
それよりな、めでたい話があるのだぞ。
おまさに子供が生まれた。
去年までうちにいた女中だ。知っているだろう?
なんでもかわいいおのこだそうだ。
めでたいな。なぁ、佐助。
お前がいたら共に顔を見にいけたのに残念だ。
俺は、これから祝いの品と文を持っていこうと思う。
この文は、才臓に頼むな。
すれ違いになってしまうかもしれんが、許せ。
そういえば、お前、自分は手渡ししろといったくせに俺には直接渡さぬな・・・・。
少しつまらぬぞ・・・。
真田源次郎幸村
追伸
そうか、では、頼んでおこう。
追伸其の弐
いい夢であったぞ。
こがうまれたそうだな
おのこだときいた
まさどのさへよければこんどかおをみせてくれ
きっとげんきなこになるだろう
しょうらいがいまからたのしみだな
こころからいわいをもうしあげる
ゆきむら
おはよう佐助
昨日は疲れていただろうに、文を書いてから眠ってくれたのだな、大丈夫か?疲れはとれたか?
怪我がないようで安心した。
手で渡せずすまなかったな。
お前からの文嬉しく思う。
未だ、早朝であるから今日あった出来事は書けぬ、今日せねばならぬことを書いておこう。
今日は、挨拶回りに出向かねばならぬ。
気心の知れた相手ではあるが、礼を欠かぬようにせねばな。
佐助、お前もしっかりするのだぞ。
その後に、鍛錬に励む。
偶には、付き合え久方ぶりではないか。
墨を磨るのがこんなに楽しいとは思わなかったぞ。
ああ、そういえば、梅が熟れたら梅酒を造るといっていた、楽しみだな。
もうそろそろ、仕度をせねばならぬか。
お前の仕度は終わった頃合だ。
佐助、今日は、直接渡せるぞ。
真田源次郎幸村
突然だが、佐助、俺は改めてお館様のすばらしさを確認した。
勘助殿に文を書いていて思ったのだが、文というのは、いつもは気づかぬ相手の気持ちが分かるものだ。
先日、お館様にも近くにいるものほどその大切さに気づかず疎かにしがちになるもの、大切にせよ・・・・・・というなんともありがたいお言葉を頂戴した。
真にそのとおりであった。
そういえば、お前は常日頃から働かせすぎだ、給料をあげろと溢していたな、お前の気持ちを知りたく思う。
お互いに日々の出来事を綴って、理解を深め合おうではないか。
手始めに俺から書いてみた。
しばらくは戦もなかろう、互いを知るよい機会だ。書き終えたら俺に渡してくれ。
お前の気持ちが分かるのが楽しみだ。
今日は、共に茶を飲もうな。
真田源次郎幸村