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お前が起きる前にたくさん取ってきたのだ!食べたかったのであろう?嬉しいか?たくさん食って良いのだぞ?
これを食うたらこの宿を出るからな?
腹を壊さぬように食えよ?
ん?蕎麦か?ああ・・・帰ったらともに行こうな・・・・。


夜の開ける前に山と魚を釣って帰ったところかすが殿に怒鳴られた。
佐助はよく眠っていた。
月が満ちていたゆえたくさん釣れた。


佐助が、もとってなに?もとのおれさまのほうがいいの?と聞く。
さすけはさすけであるからそのままでも構わぬと言ってぎゅーとした。
よしよししてあげるから元気出して、と言われた。頭を撫でられた。俺も頭を撫でて、宿を出た。俺が背負って歩く。
佐助は、寝たり起きたりしながらかすが殿と話をしたり、だんなだんなと嬉しそうにしている。
烏が煩いと言うので共に寝た。
 

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ふーらいぼうがにこにこして今度うまいもん持ってくるからなって言った。おれさまおさかながいいなー。

だんながたまに泣きそうな顔する。なんかかなしいのかなと思ってよしよししたらちょっと笑った。よかった!

あつかったからふとんから出てからすとあそんでたらかすがにおこられた。
だんながかすがとそろそろ移動するってはなししてた。上田にかえるのかなー。おれさまおそばたべたい。

なんかずっとおしごとしてないからおれさまくび? てだんなにきいたら、誰がそんなことを言ったのだって困ったかおされた。どこにもいくなずっといろって言われた。
おひざにくっついてたらふーらいぼうがそれ佐助に言えって言った。さすけはおれさまだよ! て言ったらそうだなって頭なでてくれたけどだんながいやなかおした。だんなふーらいぼう嫌いなのかな。

寝てたらからすが来てかみのけちょうひっぱった。もー、うるさい。ねむいのにー。
からすはこの頃いいこじゃない。おれさまのいうこと全然きかなくなった。
だんなはおまえがもとに戻ればからすもおとなしくなるって言う。
もとってなに。
狐が憑いて幾日か立った。狐が離れる気配はない。
部屋を離れようとすると一度無理に起きようとして傷が開いた。もう、部屋から離れまいと思った。
酷く泣いていた。悲しくなった。目が赤いのでかすが殿に目に効く薬を頂いて落とした。もう泣かせるなと言われた。

かすが殿とはうまくやっているが、烏とはよく喧嘩をしている。仲良くしろと言ったら、旦那は烏のほうが好きなんだ!!と喚かれた。
ぎゅうとした。それに、そんなに騒いだら傷が酷くなるではないか…。


毎夜子守歌を歌う。
あと少し佐助の傷が良くなったら次の宿へ行こうと思う。
ぎゅうとしてもやわいばかりだ。
はみがきやだーて言ったのにむりくりされたー。
あばれたらだんなが泣きそうな顔した……傷が開くからおとなしくしろって言われた。なんでそんな顔するの……またどこかいっちゃうのかな……おいてかれるかな……。おっかけたいのに痛くて起きれなかった。
だんななんでかなしいのかな。おれさまがきらいなのって言ったら違うぞって言われた。じゃあ誰かにいじめられたのかな……
だんなはときどきお部屋にいない。ずっといてくれたのに……やっぱりおれさまがきらいになったのかな……

かすがが来てすごい顔した。
かすが怒ってるって言って逃げようとしたら怒っていない! て怒られた。おぼえているんだなって言われた。へんなの。おれさま忘れないよ!
かすがが今度はお供え物のいなりでもたべたのかって言った。なんで。

からすがはねふくらましてすわってる。
そこだんなの席なんだからね! どいて!
泣けた。
どうしようもない。
止まらぬので外へ出た。


外へ行くと烏が居た。
佐助のところへやった。


佐助・・・・。


部屋へ戻ると佐助が泣きそうな顔をしていた。烏は枕元に居る。
すまぬと思って頭を撫ぜた。手が濡れた。擦り寄ってくるのでそのまま共に眠った。
医者に余りするなとは言われていたが、軽く抱いて眠った。佐助への手紙は紙入れにしまった。ぬるい温度にまた泣きそうになる、頬に口を付けると酷く嬉しそうだった。
明日には、かすが殿が来るからな・・・・と言うとだんなぁと言う。
飴を食わせたことを思い出して歯を磨いてやった。
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