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おはよう佐助
昨日は疲れていただろうに、文を書いてから眠ってくれたのだな、大丈夫か?疲れはとれたか?
怪我がないようで安心した。
手で渡せずすまなかったな。
お前からの文嬉しく思う。
未だ、早朝であるから今日あった出来事は書けぬ、今日せねばならぬことを書いておこう。
今日は、挨拶回りに出向かねばならぬ。
気心の知れた相手ではあるが、礼を欠かぬようにせねばな。
佐助、お前もしっかりするのだぞ。
その後に、鍛錬に励む。
偶には、付き合え久方ぶりではないか。
墨を磨るのがこんなに楽しいとは思わなかったぞ。
ああ、そういえば、梅が熟れたら梅酒を造るといっていた、楽しみだな。
もうそろそろ、仕度をせねばならぬか。
お前の仕度は終わった頃合だ。
佐助、今日は、直接渡せるぞ。
真田源次郎幸村
どんだけ働かせる気かとびっくりしたでしょうが!
こーゆーのは最初くらい手渡してくださいよ。お仕事かと思ったよ。
つーか報告がてらにもう共にお茶飲んじゃったじゃねえか。
あの、まだおてがみの存在にも気付いてなかったんだからね。いくら俺様だって読んでもない文のおへんじは出せないから。がっかりされても困るから。
しっかし、日頃思ってることって、改めて言えって言われてもなあ………つうか俺様もう寝たいんだよ。
とりあえず昇給願いと休暇願いで……あ、これこうやって文で訴えるのはじめてだね。はは、効果あんのかな。
ま、期待せずに色良いおへんじ待ってるぜ、旦那。
じゃあこれ届けたら寝ようかな。枕元においとくから、おはようか? ま、いっか。
おやすみ、真田の旦那。
さすけ
突然だが、佐助、俺は改めてお館様のすばらしさを確認した。
勘助殿に文を書いていて思ったのだが、文というのは、いつもは気づかぬ相手の気持ちが分かるものだ。
先日、お館様にも近くにいるものほどその大切さに気づかず疎かにしがちになるもの、大切にせよ・・・・・・というなんともありがたいお言葉を頂戴した。
真にそのとおりであった。
そういえば、お前は常日頃から働かせすぎだ、給料をあげろと溢していたな、お前の気持ちを知りたく思う。
お互いに日々の出来事を綴って、理解を深め合おうではないか。
手始めに俺から書いてみた。
しばらくは戦もなかろう、互いを知るよい機会だ。書き終えたら俺に渡してくれ。
お前の気持ちが分かるのが楽しみだ。
今日は、共に茶を飲もうな。
真田源次郎幸村