かわ……！？

いい……！？　って何が……え？　なに俺様？　そ、そいつはえーと、う、うれしいな？　とか言っとく？　いや、あれ？　だ、旦那はかっこいいよ、とか？　えーと……

ていうかこの男前に向かってかわいい…か………


ちょっと餌もらったくらいで俺よりあんたになつくようじゃ困るでしょうが。
違うんだよーほんとにやきもちじゃないんだってーもー……我が烏ながら現金なやつって思ったの！　それだけ！　もー。
あと寝心地いいから寝坊するんじゃないからね……？　一応…言っとくけど……
寝心地いいだけで済むならいいんですけどねえ、ほんと。

あ、で、何、俺様の子供？　何その冗談。あんまおもしろくない。
つうかほんとに見たいの？　だったらまあどっかで仕込まないでもないけど……でも旦那に見せるために子供作るってなんかおかしくない？　おかしいよね。……ん？　別に変なこと言ってねえよな。


あとあんたの子供は別に興味ねえよ。あんたの子供はあんたじゃねえし。


風邪なら旦那のほうが気を付けてよね！　急に変なこと言い出したりさあ、もう引いてんじゃないの？
調子悪いなら鍛錬休んであったかくしなよ。
今日は俺様屋敷の警護だからなんかあったら呼んで。

さすけ

そうか

聞くのか。
ならいい。

俺の部屋のほうが、寝心地がよいであろうが。

烏な、お前にも懐いているだろう。
俺が珍しいだけだ。

だが、おしのは、俺の子がみたいのだろ？嫁子を貰わねば俺の子は生まれぬだろうが。
別段、したいと思ったことはないが・・・・。なんだ、お前も俺の子が見たいのか？俺は、お前の子が見たいぞ。

そういえば、屋敷の中で風邪を引いたものがいるそうだ。
佐助、気をつけろよ。

幸村

かわいいぞ

うぐいすの声

お仕事中とか、ちょくちょくきくけど……あれ？　そういうことじゃねえの？


え、そお？　子供っぽい？　どのへんが？
あっ！　烏のことなら別にやきもちじゃねえよ！　呆れただけだからね！　つうか烏も入れて川の字とか意味わかんねえからやめてよもう。

あ、で、お嫁さんだっけ？
や、別に俺様はどうでもいいっていうか、俺様が口挟むこっちゃねえっていうか。お嫁さんもらいたくないならまあ、養子って手もあるし別にこだわんなくてもいいとは思うけど……
ていうか、旦那結婚したくないわけ？　女が苦手だからって話？


さて。
伝令は才蔵が飛ばしてくれたよ。頼んでくれたんだってな、ありがとう。おかげで俺様は良く眠れました、っと。

でも今度からはちゃんと起こしてくれないかなあ……！！！！！

もう…もう！　才蔵のあの薄ら笑い！！　まじむかつく！　なんなのあいつもう殺していい！？
旦那にお気づかいいただくのは嬉しいんだけど、俺様のお仕事の都合ってもんもあるからさ……頼むよほんと。や、寝こけてる俺が悪いんだけどさ……つか、お気づかいくださるならここで寝てけとか言わないでほしいんですけど……どうせあんた手加減できねえだろ。はあ……

あー……今日のおてがみはあんたが戻る前に部屋に届けとくよ。
……いや、今日は勘弁してくれ。疲れた。

さすけ



あ、そうそう。
ただいま、旦那。

ああ、そうだ

おかえり、佐助

思ったのだが

お前、手紙だと幼くはないか・・・？

それとな
お前から、烏を取るつもりはないぞ、安心しろ佐助。
今度は、三人で寝ような。

う、む・・・
おしのには世話になっておるし、喜ばしてやりたいとは思うのだが・・・・
嫁を娶らずともよくはないか？それともおしのは、それが一番喜ぶのか？喜ばしては、やりたいがなぁ。

しかし、これは、起こしてやったほうがよいのか・・・。
夜明け前には、飛ばすと・・・・・。もう、明けそうなのだがなぁ、

幸村

別に、聞きたかったわけではないぞ？
お前に聞かせてやりたかっただけだ。