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よ、よく分からぬ・・・・。


昨日の夕暮れから姿が見えぬと思ったら、庭先で泥だらけになっていた。
前栽の下で這い蹲って何をやっているのかと思ったら、おまもりーーとぶつぶつ言っていた。
取りあえず風呂と思って立たせると、やっぱないからお外、と言って出かけようとする。
昨日の夜雨が降っていたから泥だらけである。
顔までぬめっていた。
そのような格好で出るなと思う。
手を掴むと払われた。おい、と思って肩を掴む。おかしいと思って、こちらへ寄せるとひどく暴れる。



噛まれた。



ひどく喚かれて、腕が痛い。
泥が、跳ねて裾が汚れる。
ぱたぱた腕から血が落ちた。




忍隊が来て佐助を簀巻きのようにした。
やだよぅ、だんなぁと言いながら縄を酷くするので、俺の部屋に連れて行こうとしたら
ぼろぼろ泣かれた。
旦那も邪魔するんだぁ・・・っとか酷いよぅなどと言っていた。
かと思うとすぐに暴れる。
腕の噛み傷が六つになった・・・・・。



才蔵によると狐憑きらしい。

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出たくなーい。


俺様としたことがどじ踏んでおっかけられちゃって、昨夜はしばらく山の中のお社の床下に隠れてた。神主さんいなかったなー荒れ放題。あんなとこ上田にあったんだな。あとで掃除に行こうかな。よくねえよね、お社があんなじゃ。変なのが住み着いても困るし。
まあ武田領まで逃げては来れてたから、うちの連中がすぐ追い払ってくれて助かったけど、泥まみれで帰って来たせいか才蔵の目が冷たい冷たい。いや、もう、返す言葉もないです…

残り湯あるから風呂入れって言われたけど水浸かりたくなくって泥拭って休もうとしたとこで、厠に起きたのか旦那にばったり会って連行された。
相変わらず口吸われたけどそんなにいやじゃなかったなー。いや別にもともといやじゃないけど…なんだろ、慣れたかな。俺様って順応力高いな。はいはいって言ってられそう。はは。なんかどうでもいいや。

でも触ったり舐めたりはやめてほしいんだけど……そういやしばらく俺も抜いてねえや。花街でも行こうかなあ。
………めんどくさいな。おしろいのにおいって思うだけでくしゃみ出そう。なんだこれ。

布団から出たくなくってぐずぐずしてたら旦那が頭撫でてくれた。きもちいいなあ。背中も撫でてくれないかなあ。ぐるぐる言ったらぎゅうぎゅう撫でられた。
なんか魚焼くにおいする。………厨遠いのにな。外で焼いてるのかな。魚のわたのとこ食べたい。



…………。……あれ?



おまもりがない。
昨晩、帰ってきた佐助を見つけた。
そのまま手を引いて閏に行く。なにか言っていたが知らぬ。
接吻してそのまま寝た。
首筋が泥臭い。
舐めても味はなかった。



何をした訳でもないのに未だ起きぬ。一度声をかけたが鼻を鳴らすような声しかせぬ。頭を撫ぜて文机に向かった。
あのときは骨折れてたからやだって言っただけでされんのやだとかいうんじゃないってって何回言っても聞いてくれない……それどころか口きいてくれない……なんでってきいても答えてくれないし。
違わぬって、なにが違わないってのよ。

別に女としろって言ってるわけじゃなくって好きな子にしろよって言ってんのに。
今好きな子いないならいないで別に俺で試すこともねえだろ……たとえでも女の話出すとだめだなあの人。あともう何言っても耳に入んねえんだな。

それとも俺がしてほしそうにしてんのかなあ。そんなつもりもないけど、物欲しそうに見えるかなあ。
でも旦那のことだから、そしたらお前がして欲しそうだからだって言うよな…多分……

あの人が真田の旦那じゃなきゃいいのになあ……。
このまま旦那の気紛れに付き合ってたらまた勘違いするって。
貰えるもんだけ貰って満足できればいいんだけどな……あー、やべえ忍びじゃないってこれ。身の程身の程。かすがちゃん見習わねえと。
まああそこはどんだけ口説いてもありがたき幸せ止まりで落ちてこねえし、ちょっと軍神さんに同情するけどなー。かすがも鈍いしな。

まあ、旦那がしたいって言うんだから俺様ははいはいってへらへらしてればいいのかね。戦もねえしな……暇なのかもしれねえな。
考えんの疲れた。


今夜はお仕事だし、ちょっと頭冷やしてこよ。才蔵が代わる代わるってうるさいけどそんな心配しなくてもどじ踏んだりはしねえっての。
……才蔵が口出してくるってよっぽどだな。旦那のことだと俺なんかうまく顔作れねえな……いつからこんなだめ忍者になっちゃったのかしら俺様。はは。……はあ。
昨日から上田へと戻っている。


鍛練に付き合えと言うと、未だ腹が痛いらしい。
やさしくしたくて呼んだ。

擦ってやろうと思うて手を伸ばすと止められる。
唐突に、俺に接吻は違うんだよ、などと。


お前が嫌だというから抱かなかった。
ぎゅうとするくらい良いと言うからそうしておるのに。
真剣な顔で女子のことを言う。
口に触れてほしくないならそう言えば良いのだ。
腹に触れられるも嫌なのか。
違うなどと、違わぬ。
致すことなどせぬ。
入れていい、などそんなことが聞きたいのではない。

無理くりに佐助を寄せる。
口腔はぬめるし温かった。
苦しそうにしていたが知らぬ。
ただ、水っぽい。
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