雨が降った。

佐助がぎゅうとすると嫌な顔をする。
嫌か？と言ったら嫌なんじゃなくて熱いんだよ、と言われた。そうか、と思ってぎゅうとした。
佐助、お前がいるとうれしい……。

なぁ、好きだ、佐助…。
悦いか……佐助…。
もっとこっちにこい。
ん？何を言っておるのだ？もっと大きな声で言え……。馬鹿、お前と寝たいのだ。誰でもよい訳がないだろう。


佐助は、時々不安そうな顔をする。どうしたのだろうか。匂いを嗅ぐのが楽しいと思って嗅いでいたら途中で佐助が寝てしまった。
きゅうと袖が握られてかわいい。佐助、珍しいと思って額に口を付けた。

しょっぱい。

旦那こそ楽しいの

旦那とくっついて寝るとすごい暑い。ぎゅうぎゅうしてくるしなんかやたら触るし。旦那は暑くないのかなあ。

抱きたい抱きたいっていうけどいいよって言っても何もしてこない。
反応はないわけじゃないけどなあ……なんで無駄に我慢するんだ。しんどくないのか。俺様からなんかした方がいいのかなとも思ったけど、前やってみたときにすごい嫌がられたしなー……

……いや、別にいいんだけどさ……旦那がしたいようにしてくれれば……
でも独り寝がいやなだけなら犬でも猫でもどっかからもらってくればそれで済むんじゃねえかな……。

どうすれば旦那は気に入るのかな……

額に少し汗

今日は、たくさん佐助に触った。
たくさん口を吸ったら、佐助は嫌ではないと言う。うれしい。
うれしかったのでぎゅうっとした。
なぁ、俺と寝ていて楽しいか？
佐助・・・・・・お前を抱きたいのだ。


たくさん顔に口を付けたら、ううっと言われた。熱いらしい。
さすけ、抱きたい。


お館様は、上田を楽しんでいかれたであろうか。
かわいがって頂いてよかったな佐助！

大将が帰った

俺様大将んちの子になろうかなって言ったら笑ってわしわし頭撫でられて幸村がなんぞやらかしたらいつでも来いって言われた。
今行きたいですって言ったら苦笑されちゃったよ。

旦那は本当に仕事ではないのか？　て何回も訊いて来る。うんって言うとすごく機嫌がいいな。機嫌悪くなったらまた出てけって言われるかな。
……あれ本気で言ったんじゃないよね。

…………ちょっとでも本気だったらどうしよう。


最近自分で偵察出てなかったから今日は領地周りの確認に行こうかな。
何も報告来てないけど、ほんと近頃平和だなあ。

心地よい

馬鹿だの信じられぬだの佐助がうるさい。そんなに嫌なら出て行けといったら静かになってしまった。
お館様にはきちんと申し上げたではないか・・・。お館様は、実にすばらしいお方だな・・・佐助・・・。なんだ、拗ねるな、馬鹿、拗ねておろう。

お館様には、佐助にそのようなことはさせたくないときちんと申し上げた。
いくらお館様でも、と申し上げると大層笑われて、もう良いから今宵は佐助と休めと仰られた。
ありがたい・・・・・
頭を下げて下がろうとすると佐助がなにやってんの！？と慌てた。もう休むぞ、と言って腕を引いたがぎゃあぎゃあ煩いので口を吸った。


布団の中で相変わらず佐助がぶつぶつ言っている。
出て行ったほうがいいの？というので、馬鹿と思ってぎゅうとした。


な、あ、佐助、俺と寝るのは仕事ではないのか？
口を吸うてもよいか？